鳥を記す

はじめまして。さいたま市とその周辺で、野鳥を中心とした自然観察を楽しんでいます。おもに鳥についてのブログになると思いますが、鳥の写真はありません。風景と植物だけです。

飛島探鳥旅行<1>

 2016年5月1日から5月3日、鳥仲間4名と山形県の飛島へ行ってきた。ここでは、鳥以外のことも、あれこれ書いておく。次回は物忘れがひどくなっているかもしれないので、自分のための備忘録として。また、これが、飛島にこれから行く方に少しでも参考になれば嬉しく思う。

 

酒田港にて 

 計画段階では、朝イチの電車で酒田まで行き、午後の船で島へ渡ることを提案したが、却下された。初日から徹底的に鳥を見たいと言われた。そこで車で前夜発、朝の便で島へ行くことになった。

 4月30日午後8時ごろ、久喜インターから東北自動車道へ。約5時間後、5月1日午前1時少し過ぎに、酒田港に到着。ゴールデンウィークでも、この時間帯は渋滞知らずである。港の駐車場(無料)に車を停め、車内で仮眠をとりつつ夜明けを待つのだが…ここからが問題だ。

 この季節、車の中でじっとしていると、ひじょうに寒い。持参した防寒着をすべて身につけ、膝掛けとジャケットにくるまる。はたして眠れるか? そうだ、寝る前にトイレに行っておこう…と思ったら、港のトイレは、というより、港の建物そのものが閉まっている。街中に戻り、コンビニを探す。トイレのついでに温かい飲み物を購入し、港へ。車の中で目を閉じていたが、眠ったのかどうか判然としない。 

 あたりが明るくなってきた。外は雨。どこかでイソヒヨドリがさえずっている。午前6時ごろ、港の建物が一部開いた。車を降り、ヒマつぶしの場所を建物2階の食事処「海鮮どんや とびしま」前のスペースに移す。

 ここの食事も今回の楽しみの一つだった。海鮮丼が美味しい、と聞いていた。しかも開店が午前7時で、これも嬉しい。気がつくと、開店を待つ行列が階段の下まで続いている。1時間前からスタンバイしている私達が行列のトップで、TV「いきなり黄金伝説」の“ナラビニスト”U字工事の気分を味わえた。

 さて、「とびしま」の朝食だが、この時間帯は海鮮丼はない。朝定食(おかずは焼き魚と煮物、550円+税)の他、丼物が2種。先着順で温泉卵のサービス付き。他に刺身などの一品料理があり、プラス350円程でライスと味噌汁をつけられる。味噌汁は郷土料理の「どんがら汁」で、鱈のアラがたっぷり入っている。小骨が多くて食べるのがたいへんだが、美味しい。先着順で、なくなり次第、普通の味噌汁になる。開店後30分で、行列はすでに50人ぐらい。長野から来たという隣席のご夫婦は、前回は混んでいたので諦め、今回はリベンジ、と言っていた。

 体が温まったところで、またヒマつぶし。ウミネコ、ミサゴを眺めながら、ひたすら船の出発時刻を待つ。(続く)

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「海鮮どんや とびしま」の1階では、魚やおみやげを売っている。