鳥を記す

はじめまして。さいたま市とその周辺で、野鳥を中心とした自然観察を楽しんでいます。おもに鳥についてのブログになると思いますが、鳥の写真はありません。風景と植物だけです。

レンジャクの声

3月16日の続き: レンジャクを観察中、時々「ヒー、ヒー」という小さな細い声が聞こえました。「チリチリチリ」と小さな鈴を振るような声も聞こえました。一度、すぐ目の前の枝に来たヒレンジャクは、この鈴のような声を出しながら飛んできました。

  そういえば、高野伸二さんの著書『野鳥識別ハンドブック』(日本野鳥の会 1980年)に、レンジャクの声について書いてあったな、と思いだし、帰宅後、この本を開いてみると…235ページのキレンジャクの項に、以下のように書いてありました。「シリシリシリ、またはチリチリチリと聞こえる細い声で鳴き合う…(略)…ヒーヒーという声を出すと書いてある本もあるが…」 …長くなるので、まとめますが 高野さんは、キレンジャクだけの大群の観察中に「ヒー、ヒー」を聞いたことが一度もない、また、この声を聞いた時には必ず、ヒレンジャクがまじっていた、という経験から、「キレンジャクがヒーという声を出すということに、私は疑問を持っている。」と書いています。一方、ヒレンジャクの項の記述は「…チリチリチリと鳴き、時にヒーヒーという声も出す」となっていました。(さらに、この後にフライキャッチをすることも書かれていました…さすが高野さん…)

  今日の観察では、「ヒー、ヒー」「チリチリ」両方聞こえ、ヒレンジャクがチリチリいうのを確認できました。さて、高野さんの言うようにキレンジャクはチリチリ言わないのか? また観察しに行く楽しみが増えました♪

  それにしても「キレンジャクだけの大群の観察中に「ヒー、ヒー」を聞いたことが一度もない」という記述…「キレンジャクだけの大群」を何度も見ている、ということですよね…私は、そんなもの、一度も見たことありません。見てみたいものです。